年代判定のためのディテール分析
1. 素材とエンボスパターン(GGリピート型押し)
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表面の素材はスムースな型押しカーフに、**小さな“GG”の繰り返しパターン(マイクロGG)**が全体に施されています。
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このマイクロGG型押しレザーは、1980年代後半に集中して使用されていたもので、特に1986年〜89年のミニショルダーやポシェットに多数見られます。
2. 正面フラップにGGメダリオンの立体エンブレム
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先端にGGロゴが施された六角形フラップモチーフは、1980年代中〜後半に登場し、90年代には廃れました。
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ロゴの形状も当時の**やや丸みのあるオールドGG(縁が肉厚)**で、現行に比べて重量感があります。
3. ジッパープルの「GUCCI刻印入りレザータグ」&ハート型チャーム
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ジッパー引き手のハート型金具と、レザー引き手に箔押しされた“GUCCI”ロゴ+MADE IN ITALYの組み合わせは、1985〜1989年頃のレザーグッズに特有のものです。
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1990年代からはレザータグにシリアル番号が併記される形式へ変化。
4. バックル部分の「GUCCI」刻印入り真鍮パーツ
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ベルト金具に「GUCCI」ロゴが丸く刻まれた真鍮製バックルも1980年代後半の代表的意匠。
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この刻印入り金具は1986年〜1990年前後をピークに採用されていました。
総合判断:1986年〜1989年頃の製造
→ 総合的に「1986〜1989年製」と断定的に見られるモデルです。
1980年代後半製・GUCCI マイクロGG型押しレザーショルダーバッグ(レッド)
本品は1986〜89年頃に製造された、オールドグッチの中でも非常に人気の高い「GGリピート型押し」シリーズ。クラシカルな六角フラップには立体GGロゴのアクセント、そして引き手には当時の象徴ともいえるハート型チャームと「GUCCI」刻印入りのレザータグが配されています。色艶の良い赤の型押しレザーとゴールド金具の組み合わせが、レトロで華やかな魅力を放つ逸品です。




