HERMES CARRES(スカーフ)辞典part 1
〜★カレが出来上がるまで〜
熟練した職人の手作業によって生まれるカレは、完成するまで数百時間かかることもあります!
長方形のものより、正方形のほうが造るのが難しく、また4隅が全て違うのも特徴です
まずは、シルク産業の中心地であるリヨン町のアトリエに届く緻密に描かれたカレのデザイン原画をもとに、カラーリストがぴったりの配色を決定します
そして、職人による染料の調合がされ、染められていきます
エルメスのカレは単なるプリントでなく、シルクスクリーンでシルク一枚一枚を手作業で染めていきます
カレ1枚を10色で作成するのであれば、1色づつ10枚の版を作り、インクを乗せて染められ、描かれることでエルメスのカレは美しさを重ねていくのです
色の数が多いほど版の数も増えていくので、色数の多いスカーフほど昔は高価でした、、
(平均数10色 多いものでは30〜40色使われている)
最後に縁を縁縫い職人の手作業により縫われていきます
エルメスのカレの縁かがりは、裏面をミシンで縫うのではなく、あえて表をくるっと巻きながら縫っていきます
こうすることで、シルクのハリがキープされ、どんな形に結んでも、不思議と表側が出るようになっています
熟練の職人による完璧で丁寧な技によって、エルメスのカレは出来上がります
〜Carres カレの歴史〜
もともと、「スカーフ」という単語は、16世紀のイギリスで使われるようになったのが始まりでした。
当時、イギリスはエリザベス女王によって統治されており、彼女は宗教改革をおこない、英国の歴史を大きく動かした女王でした。
また、彼女は魅力たっぷりでおしゃれなことでも有名です♡
(エリザベス1世 シワを書かないように命じていたため、肖像画はどれも美肌!)
そんな女王の時代に貴婦人の間で流行していたのがスカーフの前身となる「首飾り」でした。
小さくて軽く、持ち運びに便利な防寒具としても重宝されていたようです。
Carres カレとは、フランス語で90×90cmの正方形という意味です。
もともと競走馬のレースで騎手が着用していた、シルクのブラウスがヒントで生まれました。
☆最初の柄は、「オムニバスゲームと白い貴婦人」
1949
・シルクツイル ネクタイ発売
1951
・4代目社長にロベール・デュマ・エルメス氏が就任。
・エルメススカーフが話題になる。
1955
・ギネス記録にもなったブリッド・ドゥ・ガラ(式典用馬具)発売
1978
・5代目社長にジャン・ルイ・デュマ氏が就任。
・日本初のエルメス直営店が東京、丸の内にOPEN
1979
・プリーツスカーフ誕生
1987
・エルメス創業150周年記念
・ジャンルイデュマが年間テーマを発表
最初の年間テーマは「花火(Feuxd’Artifice)」創業150年を記念した祝典でセーヌ川に花火を打ち上げる
2003秋冬
・ツイリー発売
2007
・カレ70周年記念 70cmスカーフ “ヴィンテージシルク”発売
2009秋冬
・ディップダイ発売
コレクションにて初めて発表し、いずれもエルメスが1937 年以来大切に育んできた多くのモチーフの中から代表的なものを“Dip Dye”のモチーフとして選び毎シーズンご紹介してきました。
2013秋
・マキシツイリー発売
現:2017
・80周年! 毎年、春夏/秋冬の2回、世界に向けて発売され、エルメスファンやセレブ、オシャレさんに絶大な人気を誇っています☆
最近では額縁に入れて絵画として、インテリアや美術品としても人気があります。
〜エルメスのスカーフ ラインナップ 一覧〜
シルクツイル
ディップダイ
プリーツスカーフ
スムース・カレ
(画像は日本限定発売のヘアバンド シルクジャージー素材 )
70カレ
ツイリー
マキシツイリー
〜おまけ〜