OLD GUCCIのファスナー
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Gucci 公式ページ
オールドグッチの商品一覧

高級ブランド品の品質は、細部にまで現れます。 特にヴィンテージグッチでは、**ファスナーを見れば本物かどうか、そして製造年代まで見極めることができます。** この記事では、オールドグッチに多く見られる代表的なファスナーメーカーと、その特徴についてご紹介します。
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代表的なファスナーメーカーの種類
グッチが採用していた主なファスナーメーカーは以下の通りです。
1. GUCCIオリジナルのファスナートップ
細工が細かく、シェリーラインのモチーフが入っているのが特徴です。主に**1970年代**の製品に多く見られます。

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2. C&C(CoatsClark)社
1970〜80年代にイタリアで広く使われた高級ジッパーメーカーです。 1891年に発明されたファスナーをルーツに持ち、1952年にJ.P. Coats社とClark Thread社が合併して誕生しました。


GUCCIでは**1977〜1982年頃**にかけて、特にビジネスバッグやトラベルバッグで採用実績があります。1983年以降は、LampoやRiriが主流となり、姿を消しました。
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3. riri社(リリ)
**1983〜1989年頃**の製品に使われたファスナーです。1923年にドイツで創業し、ドイツ軍のウェアにも採用されていました。社名の由来は、ドイツ語で凹凸を意味する「**rille und ripp**」です。

riri社(リリ)在庫
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4. TALON社(タロン)
ファスナーの元祖ともいえる存在で、1960〜70年代に広く使われていました。日本のYKKと並んで、当時世界をリードするメーカーでした。

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5. eclair社(エクレア)
1924年にフランスで創業。**シャネルやエルメスなど高級ブランドのみ**に使用されていた、非常に希少なファスナートップです。**1980年代前半**まではよく使われていました。


→eclair社の在庫を見る
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6. CV社
主に**1970年代後半〜1980年代前半**にヨーロッパ市場向けで多く採用されました。特にフランスやイタリアの工場生産品に見られます。
- **特徴**: 引き手に大きく「CV」の刻印があります。経年でくすみや艶変化が出やすいニッケルやアンティーク調のメッキが使われています。
- **GUCCIでの採用例**: 1978〜1984年頃のショルダーバッグやボストンバッグに見られます。

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7. YKK社
日本の「吉田工業株式会社」の略称で、世界的に信頼されているファスナーメーカーです。 「YKKが付いていると偽物?」と疑う方もいますが、**エルメスやルイ・ヴィトンなど、多くの高級ブランドでも使用されています。** オールドグッチでは**1970〜80年代**の製品に多く見られます。

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8. LAMPO社(ランポ)
**美しさと優美さ**を追求し、アパレル向けに特化したイタリアのメーカーです。多彩なメッキ加工や、シャープでエレガントな引き手が特徴で、完全オーダーメイドで製作されます。

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その他、希少なファスナー
- **prentice**: 1972年にIDEALに買収された、幻のイギリスメーカー。このファスナーが使われている場合、72年以前の非常にレアなモデルです。
- **C.V社(トープラファスナー・デ・メヒコ)**: 1950年代設立の日本の伝統的なファスナーメーカー。
- **ailee社**: フランスの珍しいメーカー。
- **OPTI**: ドイツのOPTI社により開発された、軽くて壊れにくいコイルタイプのジッパー。
- **刻印なし**: 1960年代頃の希少なモデルに存在します。

このように、ファスナーひとつとっても、そのブランドの歴史や製造時期を知るヒントが隠されています。 ぜひお手持ちのヴィンテージバッグもチェックしてみてください。
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Vintage Shop Rococo
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