オールドグッチの内装の粉やベタつきについて

ヴィンテージ好きなら一度は経験する「バッグの内装トラブル」。
特にオールドグッチをはじめとするブランドバッグでは、粉吹き や ベタつき が悩みのタネです。

ここでは原因・素材別の違い・修理費用・予防法 まで、ロココの実体験をもとに詳しく解説します。

※当店ロココでは、オールドグッチを専門に扱い、構造を熟知して販売しています。お客様の立場に立ち、内装に問題があるバッグは一切販売していません


バッグの粉吹き・ベタつきとは?

粉吹き例

内装の粉が手や小物に付着してしまう状態

粉吹きやベタつきが発生すると…

  • 財布や荷物が粉だらけになる
  • ベタつきでハンカチや小物が汚れる
  • 白カビ・青カビの発生で不衛生に
  • 青いベタは染みになり落ちないことも

 

これはグッチだけでなく、シャネル・セリーヌ・ヴィトンなど他ブランドでも発生します。


劣化の原因は「加水分解」

高級ブランドの多くは、内装に美しい質感を出すため ポリウレタンコーティング を採用。
しかし湿気や経年劣化により、このコーティングが 加水分解 を起こし、粉やベタが発生します。

 

  • 対象:20〜50年前のヴィンテージ品
  • バッグの歴史はまだ約100年。耐久試験は限界あり
  • シャネルのスタッフ談:「湿気の多い日本で、ここまで長く使われるとは想定外」

内装素材別|劣化しやすい素材・しにくい素材

× ポリウレタン素材(劣化リスク大)

 

グッチのホーボー2Wayバッグなどで多く見られます。

  • 加水分解でボロボロに
  • 粉吹き・ベタつきの代表格
  • 購入時は内装を必ず確認

○ 布素材(安心度高)

  • 粉やベタの心配ほぼなし
  • 切れない限り長持ち
  • 高級シャンタンなどは特に安心△ 合皮素材(条件付きで安心)

△ 合皮素材(条件付きで安心)

合皮素材は水拭き可能で丈夫なため、粉やベタがほとんど出ない優れた内装素材です。 ただし、経年でベタつきが発生する合皮もあるため注意が必要です。

  • 丈夫で破れにくい
  • 水拭き可能でお手入れしやすい
  • 粉やベタがほぼ出ない
  • 一部ベタつきが発生する合皮もあるため注意

○ 本革素材(最も安心)

  • 一生使える耐久性
  • 赤や緑など希少カラーも

○ スエード素材(高級品の証)

  • 粉やベタの心配なし
  • 高級ラインのバッグに多く採用

部分的にポリウレタン素材が使われている場合

  • 小さな内ポケットだけがポリウレタン製のケースあり
  • 見た目は綺麗でも、裏側が剥がれていることも
  • 酷い場合は粉が大量に付着し、使用不能に

修理・張替えの相場(2025年時点)

豆知識
シャネルでは40〜30年前の古いバッグでも、無料で張替えをしてくれるケースあり。
ただし、張替え後はCHANELロゴが消えるので注意。


ロココの販売基準

  • 内装に劣化が見られるバッグは一切販売しない
  • 安心素材(本革・スエード・高級布)の内装を優先
  • 粉吹きやベタがあっても、修理や清掃後に販売

まとめ

  • 粉吹きやベタつきは湿気と加水分解が原因
  • 購入時は必ず内装までチェック
  • 長く使うなら本革・スエード・高級布がおすすめ
  • 劣化が出たら早めに修理見積もりを

Access 

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