ランバン LANVIN の歴史
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創業者 LANVIN
LANVINはパリ初のオートクチュールメゾン界では一番古いファッションブランドです。エルメスの次に長い130年以上の歴史をもち、世界的に高い知名度を誇るフランスのハイブランドです。
仕立ても材質もこだわって造られたアイテムは、まさに高級品と呼ぶに相応しく、ハイクオリティで人とかぶらないバッグを探している人にもおすすめです。ライセンス契約により、セカンドラインも出しているLANVINですが、やはり注目したいのはヴィンテージモデル!
創業者ジャンヌ・ランバンの熱い想いが詰まったアイテムは、世界のVintage Shopでも大きく脚光を浴びています。娘のために作ったドレスが注目を浴び親子服・レディースファッションのブランドへと成長します。 手仕事のぬくもりと革新的なアプローチが特徴です。
創設者のジャンヌ・ランバンと愛娘マルグリット
1889年 18歳のジャンヌ・ランバンがパリに開業したのは婦人用の帽子店。
やがて、趣味で娘のために作っていたドレスが顧客の間で評判となり、1890年には子供服の仕立ても受注するようになり、親子服を扱う専門店へリニューアルしました。
創業以来、彼女のデザインには故郷の民俗服、趣味として蒐集した銀板写真やファッション・プレートからの影響が色濃く、刺繍を駆使したエレガントでロマンティックな作風でパリ・モードをリードしました。
服作りへの探求心はとどまることなく、オートクチュールにも参入。それまで培った手先の器用さがスパンコールやビーズの刺繍技術に生かされ、精密で美しいステッチワークのドレスが賞賛を浴びます。
1937年 パリのオートクチュール協会の会長にまで上り詰めます。
1946年 ジャンヌ・ランバンは79歳でこの世を去りますが、最愛の娘マルグリートが社長としてあとを継ぎます。
ランバンのロゴマークは、母と娘が手を取り合っている強い絆をモチーフとしており、非常に高い技術と洗練されたデザインで世界中から愛されています。
1889年、18歳のジャンヌ・ランバンがパリに開業したのは婦人用の帽子店でした。
やがて、趣味で娘のために作っていたドレスが顧客の間で評判となり、1908年には子供服の仕立ても受注するようになり、親子服を扱う専門店へとリニューアルしました。
創業以来、彼女のデザインには故郷の民俗服、趣味として蒐集した銀板写真やファッション・プレートからの影響が色濃く見られ、刺繍を駆使したエレガントでロマンティックな作風でパリ・モードをリードしました。
服作りへの探求心はとどまることなく、オートクチュールにも参入。それまで培った手先の器用さが、スパンコールやビーズの刺繍技術に生かされ、精密で美しいステッチワークのドレスが賞賛を浴びました。
1937年には、パリのオートクチュール協会の会長にまで上り詰めます。
1946年にジャンヌ・ランバンは79歳でこの世を去りますが、最愛の娘マルグリートが社長として後を継ぎます。
ランバンのロゴマークは、母と娘が手を取り合っている姿をモチーフにしており、このデザインはジャンヌとマルグリートの強い絆を象徴しています。ランバンの製品は、非常に高い技術と洗練されたデザインで、世界中から愛されています。
1947年
ジャンヌ・ランバンの死後、娘のマルグリート・マリ=ブランシュが社長としてランバンを継承。彼女は母の遺産を大切にし、ブランドのエレガントで洗練されたスタイルを維持することに注力する。ジャンヌ・ランバンの伝統は、パリのオートクチュールの中心に残り続けた。
1950年代
マルグリートのもとで、ランバンは引き続きパリのオートクチュール界で名声を保ち、特にクラシックでロマンティックなドレスが評価される。しかし、時代の変化に伴い、ファッション業界はカジュアル化が進み、ランバンは厳しい競争に直面する。
1964年
マルグリートが社長職を辞任し、後継者としてその後数人のデザイナーがブランドのクリエイティブ面を指導。しかし、ブランドのリーダーシップは安定せず、業績の低迷が続く。
1970年代~1980年代
ランバンは数々のデザイナーを迎えながらも、オートクチュールハウスとしての位置を維持し、特に香水事業で一定の成功を収める。ランバンの香水「Arpège(アルページュ)」は引き続き世界的な人気を誇り、ブランドの柱となる。
1990年
レオン・バクストとアーサー・カペルがブランドを一時的に管理するなど、再建のための努力が続けられる。香水とアクセサリーが引き続き収益を支える。
2001年
アルベール・エルバス(Alber Elbaz)がクリエイティブ・ディレクターに就任。彼のデザインは、ランバンの伝統的な美学を現代的に再解釈し、ブランドは再び脚光を浴びる。エルバスの女性らしさを強調したドレスや、洗練された仕立てが高く評価され、ランバンはファッション界で再びトップブランドの一つとして復活を果たす。
2006年
アルベール・エルバスによるデザインが国際的に成功し、特に「ランバン・ロゴTシャツ」や流れるようなシルエットのドレスが話題を呼ぶ。ランバンはファッションウィークでも注目されるブランドとなり、セレブリティたちに愛用される。
2015年
アルベール・エルバスがランバンを突然退任。彼の退任は業界に大きな衝撃を与え、ランバンにとっても難しい時期が始まる。その後、数人のデザイナーがエルバスの後任として指名されるが、ブランドのクリエイティブビジョンは安定しなかった。
2018年
ランバンは中国のFosunグループに買収される。これにより、ランバンは新たなオーナーシップのもとで再編が進められることとなる。ファッションとビジネス戦略の両面で、新たな展開が模索される。
2019年
ブルーノ・シアレッリ(Bruno Sialelli)が新クリエイティブ・ディレクターに就任。彼のビジョンは、ランバンの遺産を尊重しつつ、若々しく現代的なデザインを取り入れることにあり、ランバンは再びファッション界の注目を集め始める。
2020年
パンデミックの影響を受けながらも、ランバンはデジタルファッションショーやオンライン販売に力を入れ、顧客とのつながりを維持。特に、デジタルプレゼンスの強化に注力し、ブランドの革新と進化を示す。
2021年
ブルーノ・シアレッリによるコレクションが引き続き注目され、ランバンはクラシックとモダンの融合をテーマに展開。ランバンの歴史的なデザイン要素を再解釈し、現代のファッション愛好家にアピールする。
2022年
ランバンは、アートやカルチャーとのコラボレーションを強化し、ファッション界に新たな影響を与えるプロジェクトを展開。また、環境に配慮したサステナブルな素材や製造プロセスを導入し、時代に即した取り組みを進める。
2023年
ランバンは、デジタルマーケティングやソーシャルメディアを通じて新たな顧客層を取り込む戦略を推進。特に、若年層やグローバル市場でのプレゼンスが強化される。
2024年
ランバンは、ブルーノ・シアレッリの指導のもと、クラシックで洗練されたスタイルと、現代的なデザインを融合した新たなコレクションを展開。ブランドは、デジタル化、サステナビリティ、そしてアートとのコラボレーションを重視し、世界的なラグジュアリーブランドとしての地位を再確認している。