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    創業者 ティエリー・エルメス

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    1837年
    初代ティエリー・エルメスがフランス・パリに高級馬具工房を創業。
    優れた技術でナポレオン3世やロシア皇帝の御用達となり、王侯貴族に愛される。

    1867年
    第二回パリ万博の馬具部門で銀賞を受賞。

    1892年
    エルメス最初のバッグ、馬具を収納するための「オータクロア」を製造。
    (後に「バーキン」の原型となり、デザインが受け継がれる)

    1900年
    「オータクロア」バッグは馬の鞍や乗馬用具を持ち運ぶために特別に作られた。

    1903年
    この頃、新たな交通手段として自動車が出現。
    孫のエミール=モーリス・エルメスが時代を見越して、バッグやグローブなどの革小物を売り出し、ファッション事業へ事業転向する。

    1920年
    ファスナーに注目し、エルメスが特許を取得。バッグに初めて使用される。

    1923年
    世界初のファスナー付きバッグ「ブガッティ」を発表。フランスの超高級車ブガッティが名前の由来。
    (後に「ボリード」と呼ばれる)

    1926年
    本店でのウィンドウディスプレイにこだわり、その芸術的な演出が評判を呼ぶ。

    1927年
    エルメスは時計の販売を開始。

    1935年
    「サック・ア・クロア」発表。
    (後に「ケリー・バッグ」となる)

     

     

    1984年
    女優ジェーン・バーキンのために製作した「バーキン」誕生。

    偶然、飛行機の機内でカゴバッグから物が溢れていたジェーン・バーキンに居合わせたことで、彼女のために機能的なバッグを作ることを約束。「オータクロア」に機能性をプラスして、少し幅が広く、底鋲は小さく短め、持ち手は丸みを帯びたデザインを開発し、「バーキン」として発表した。

    1990年
    「フルーツライン」発表。

    1993年
    「ケリーアド」時計、「ロケ」、「H」、「アーネ」発表。

    1997年
    マルタン・マルジェラがレディースプレタポルテ(既製服)デザイナーに就任。
    「ドゥブルトゥール」、「ヴァルーズ」、「フールトゥ」、「エールバッグ」など数々の名作を生む。

    2000年
    「ケリードール」発表。

    2001年
    銀座にメゾンエルメスがオープン。

    2004年
    マルタン・マルジェラが引退し、ジャン=ポール・ゴルチエがデザイナーに就任。

    2011年
    ジャン=ポール・ゴルチエが辞任し、後任としてクリストフ・ルメールがデザイナーに就任。

    2015年
    ナデージュ・ヴァンヘ=シビュルスキーがアーティスティック・ディレクターに就任し、レディースプレタポルテの刷新を図る。

    2017年
    エルメスは、環境に配慮した革製品の製造プロセスを強化。特に鞣し(なめし)工程において持続可能な技術を導入し、エコ・ラグジュアリーを推進する。

    2019年
    エルメスはデジタル市場に本格参入し、オンライン販売の強化を発表。これにより、若年層の顧客層も拡大する。

    2020年
    コロナ禍にも関わらず、エルメスはファッション業界で高い業績を維持。特に中国市場での売上が顕著に伸びた。

    2021年
    エルメスは、再生可能エネルギーの利用を大幅に拡大し、工場や店舗のカーボンフットプリントを削減する取り組みを発表。持続可能なファッションに向けた取り組みが一層強化される。

    2023年
    エルメスは、AI技術を活用したカスタマーエクスペリエンスの向上を目指し、新しいデジタル戦略を発表。顧客に対してパーソナライズされた提案を行うサービスを導入。

    2024年
    エルメスは、クラフツマンシップ(職人技)の重要性を強調しつつ、デジタルとの融合を模索する新たなブランド戦略を打ち出している。また、サステナブル素材を活用した新ラインの発表も予定している。

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