HERMES CARRES(スカーフ)辞典part2
HERMES CARRES(スカーフ) 詳細な年表
前回のpart1では、エルメスのスカーフについての、歴史やラインナップ、職人技が光る製造方法などについてまとめました
Part1はこちら
今回は、魅力を知った上で、更に知っておきたいデザイナーや、物語、本物の見分け方などをご紹介します!
エルメスの上級者になって、スカーフを楽しみましょう♩
言ってしまえば、単なるスカーフならどこのブランドでも販売しています
それならなぜ、エルメスのスカーフをこんなにオススメしているのか・・
それは他のブランドとは明らかに異なる、デザイン性にあります
(↑画像スカーフ☆ロココで販売中!→商品ページへ)
毎シーズン、春夏・秋冬の年2回発表されるエルメスのカレは物語、デザイナーの魂が込められた素晴らしい傑作
テーマに沿ったものや、伝統的なもの、さらにはカラーバリエーションが幾多もあり毎回新鮮な気持ちにさせてくれます♡
シーズンごとにしか見れない、幻のスカーフ
なので、自分にぴったりのものに巡り合えた時に運命を感じてしまうのです・・
part2では、カレの代表的なデザイナー、込められた物語、正偽タグについてをご紹介します☆
〜カレ 有名なデザイナーたち〜
エルメスのカレには、絵画のように、タイトルと作者のサインが入っています
そして、デザイナーの経歴は、画家や農家、狩猟名人など様々!
そのデザイナーの個性を嗜むのも、楽しさの一つ
まるで絵画のような美しさが、カレにはあるのです・・
そんなカレのデザインを支えるデザイナーをご紹介します!
Alfred de Dreux
(アルフレッド・ド・ドルー)
ルーブル美術館にも作品が残る、フランスでは有名な画家
主に、騎馬肖像画を描いており、フランス皇帝ナポレオン三世の下で流行になっていた
エルメスのオリジナルエンブレムはドルー氏がデザインしたもの
<VIF ARGENT/水銀>
エルメスのエンブレムの馬車のシルエットと、輝く水銀のしずくを描いた
円の中にエルメスのイニシャルの文字を組み合わせて配置し、それぞれにエルメスの杖(神々の使者であるエルメスが持った杖で、2匹の蛇が巻きつき、上に2枚の翼がある杖)を隣接させた
翼の杖は2戦闘蛇を分裂させるために巻きついている
やがてモチーフはシンプルなH文字のロゴへと進化した
Hugo Grygkar
(ユーゴ・グリッカー)
4代目社長ロベール・デュマ・エルメス氏のもと、エルメス カレに革命を起こした人物
記念すべきカレの第1号、「オムニバスと白い貴婦人」の作者
また、発売されてから25万枚以上売り上げ、ギネス記録にもなった、「Brides de gala」なども手掛ける古典的なカレの作者である
<Jeu des Omnibus et Dames-Blanches/オムニバスと白い貴婦人>
由緒ある馬車が、整然と回る螺旋の中にメリーゴーランドの弧を描くようにデザインされている
中央には1900年代初頭に流行した、パリのバスティーユとマドレーヌ間で走るオムニバス(今のバスの語源)の乗り合い馬車ゲームをする色白の貴婦人が描かれている
主役は貴婦人ではなく、周りの馬車
発売されてから、何度もリリースされている
<Brides de gala/式典用馬具>
1957年に発売されて以来、世界一売れたスカーフとして、ギネスブッグにも載っている。(約25万枚)
モチーフのBRIDES(馬勒=馬の頭につける馬具の総称)は1860年にメキシコのマクシミリアン皇帝が特別注文したもので、同じモデルが現在エルメス博物館にある
エリザベス二世も愛用していた
☆ロココで販売中!→商品ページへ
HENRI D’ORIGNY
(アンリ・ドリニー)
エルメスのデザイナーでただ一人、エルメス本店に個室を持っている
50 年以上、専属デザイナーとして、シーズン毎にデザインが発売されている常連デザイナー
エルメスのユーモラスなデザインのネクタイは、アンリのいた書簡から生まれた。当時は無地と縞、カシミヤ素材のみだったネクタイに、一世を風刺し千以上のネクタイが生まれた
他にも、時計やテーブルウェア等、幅広くエルメスのデザインに携わっている
<I’Eperon d’Or/黄金の拍車>
当時のフランスでは大変名誉であった、国立馬術学校の馬術教官グループ「カドルノワール」の馬具をアレンジして描かれている
一見すると、バランスよく描かれた柄で、馬具に使われている革や金属が作り出すオーケストラから、バラ模様が見える
馬具の一つ一つが描く円や線のリズミカルな線は、始まりもなく、終わりもない。心地よいが不思議な感覚にさせるデザイン
Annie Faivre
(アニー・フェーヴル)
エルメスで数多くのカレを手がけた、女性デザイナー
美しく、複雑にディティールを描き、またユニークなデザインでも定評がある
小さな猿のサインを入れるのも、彼女の特徴
<TORANA/塔門>
舎利を祀る仏塔(ストゥーパ)を囲んでいる柵の入り口をTORANAという。
古代インド・マウリヤ王朝時代の仏教遺跡サーンチーにある、塔門をモチーフにしたエキゾチックなデザイン
☆ロココで販売中!→商品ページへ
Bali Barret
(バリ・バレ)
流行だけにとらわれないスタイル重視がデザインの特徴
洗練されたディテール遣いと愛着を持って長年着られるシンプルなデザイン、また転覆させるアートに優れており、スカーフの縛り方により重視している
リーズナブルなのにクリエイティブな自身のファッションブランドも立ち上げている
<Monsieur et Madame/ムッシュー&マダム>
1920年代の広告にひねった解釈を加え、バッグや香水ボトル、ジュエリーやエルメスのシンボルの渦巻きに覆われた男女のシルエットを描いた
他にも有名なデザイナーさんはいますが、、今回がこのくらいにしておいて、、
今後また追加する予定ですので、お楽しみに☆
〜カレ タグの種類、真偽の見分け方〜
スカーフの最先端を発信するエルメスのカレは、残念ながら偽物が存在します
素晴らしいものを作ると、どうしてもコピーされてしまうのですよね・・
しかし!この追求されたこだわりは、簡単にはコピー出来ません
本物を見極めるポイントをご紹介します♡
まず一番に重要なことは、本物を実際に見て触れること!
本物のエルメスのカレに触れてみてください
見事な光沢のシルク、鮮やかな色、肌触り
本物を見ておくと、コピー品との違いがわかりやすくなります☆
ロココでエルメスのカレを、実際に見に来てくださいね
① 「HERMÈS PARIS」の文字をチェック
カレをよく見ると、HERMÈS PARISという文字を見つけられます
また、二つ目のEにはアクセントマークで、<È>が付けられています
マークの向きが違うもの、付いていないものは疑いの可能性あり!
② 「©HERMÈS」の文字をチェック
また、マークで©HERMÈSを見つけてください☆
こちらも同様、二つ目のEにアクセントマークが付いています
PARISの文字はなく、先端には丸で囲まれたCマークがつきます
※例外でカレの「Automobile」、「Varangues」はアクセントマークはありません
③ 布タグをチェック
スカーフの裏の隅には、布タグが付いています
フランス語、またはフランス語と英語両方で書かれたもののみです
また、すべてフランス製なので MADE IN FRANCEのみ☆
SETAやSEIDEが表示されているもの、他の言語で書かれたタグは、疑いの可能性あり!
ほとんどが白のタグですが、スカーフの色に合わせて黒のタグになることも☆
③ スカーフの縁をチェック
エルメスのカレの縁かがりは、裏面をミシンで縫うのではなく、あえて表をくるっと巻きながら縫っていきます
なので、縫い目は表にくるようになっており、また縫い目の糸は必ずスカーフの縁の色と同じ色です!
糸とスカーフの色を一致させることで、表に縫い目がきても目立たず一体化しています♡
裾のスカーフの色と、糸の色が違うものは、疑いの可能性あり!
細かいですが、細部まで見るとより一層エルメスのこだわりを感じられますね^ ^
是非、隅々までチェックしてください!
※デザインや製造年によっては、例外もございます。
エルメスのスカーフは、まさに一期一会♡
幾千ものデザインが発売されてきましたが、店頭に並ぶのはシーズンのみという儚いもの
その儚さゆえに、欲しかったあのデザインをもう一度、、
ということでvintageのエルメス スカーフが注目されているのです
(↑画像☆ロココで販売中!→商品ページへ)
お洋服のポイントにスカーフが一枚あると、とても便利!
いや、、むしろエルメスのスカーフの場合はスカーフを主役に、お洋服はシンプルにまとめて柄を生かすのが通かもしれません
だってこんなに素敵なデザインなのですから( ^ ^ )/□