ロベルタ・ディ・カメリーノ

<Roberta di Camerino>年表

創業者はジュリアーナ・カメリーノ　1920年、イタリア・ヴェニス生まれ

　バッグのデザインを始めたきっかけは、第二次世界大戦中に戦禍を逃れて、家族と共にスイスへ亡命していたときでした。まだ十代の彼女が、自分でデザインしたバッグを持っていました。ある婦人がそれに目にとめ、大変な気に入りようだったので、譲ったことが始まりです。19歳の時にはその婦人の誘いでバッグのデザインをするようになります。1945年の終戦と共にイタリアに戻り、ヴェニスに小さな工房を構えて「ロベルタ社」を設立。これが彼女のロマンチック・ストーリーの幕開けとなりました。

　ブランド名の「ロベルタ」は、彼女が好きだったフレッド・アステアのミュージカル映画「ロバータ」からとったもの。

1946年　イタリアのヴェニスにロベルタ・ディ・カメリーノ創業

彼女が工房で最初に手がけたのが、伝説のバッグと云われる「バゴンギ」。
1948年に発売された「バゴンギ」は、エルメスの「ケリーバッグ」同様、グレイス・ケリーに愛用され人気を博します。

　色鮮やかなベルベット素材が使われ、独特なフォルムのバッグは、発表と同時に大変な話題を呼びます。世界中の女性の心を掴んだバッグは、たちどころにして「ロベルタ・ディ・カメリーノ」の名を世界ブランドへ押し上げていったのです。

1956年　プレタポルテ、靴の分野にも進出し、ファッション界のオスカーといわれるニーマン・マーカス賞受賞。授賞式にはモナコ広妃、グレース・ケリーもパコンギを持って参加しました。

「感動することが本質。それは全て同じ事だから」

「創造は、人生と、世の中の新しいこと、美しいものすべてに対する私の愛の表現です。」

という彼女は人にサプライズするのが大好きでした。

1995年　ブランド創立50周年を記念して「バゴンギ」の復刻版を発表。

2008年　ロベルタはミスシックスティのグループに入る

2010年死去

Rococoでは、 30年以上前のモケット張りなどのオールドのロベルタ、ヴィンテージ品を主に集めています。

2011年
ブランドの創業者であるジュリアーナ・カメリーノ（Giuliana Camerino）が2010年に亡くなり、その後、ロベルタ・ディ・カメリーノの経営は変革期を迎える。ブランドは、創業者のビジョンとクラフツマンシップを継承しながら、次世代に向けたリブランディングの動きが始まる。

2012年
ジュリアーナの後継者たちが、ブランドのアイコンである「バルスティックバッグ」や「ベルベットバッグ」など、伝統的なアイテムを再評価。これらのクラシックなデザインを現代的に再解釈し、新たなコレクションとして展開する。

2013年
ロベルタ・ディ・カメリーノは、イタリア国内外でのリテール展開を強化し、特にアジア市場への進出を進める。ブランドは、そのヴィンテージ感あふれるデザインと職人技術によって、特に高級バッグ愛好家の間で人気を集める。

2015年
ロベルタ・ディ・カメリーノは、創業当初のオリジナルデザインに回帰しつつも、最新のトレンドや現代的な要素を取り入れたアイテムを発表。ブランドのアイデンティティを守りながら、次世代のファッション愛好家にアピールする取り組みが進められる。

2016年
新しいデザインラインが発表され、ロベルタ・ディ・カメリーノの代表的なベルベット素材やユニークなカラーリングを活用したバッグが再び注目を浴びる。この時期、クラフツマンシップとモダンなデザインの融合がブランドの特徴として強調される。

2018年
ロベルタ・ディ・カメリーノは、サステナビリティへの取り組みを強化し、環境に優しい素材を使用した製品ラインを発表。イタリアンラグジュアリーブランドとして、環境意識を高めた製品づくりを目指し、顧客のニーズに応える。

2020年
パンデミックの影響により、ブランドはデジタル化に力を入れ、オンラインショッピングやバーチャル体験を通じて顧客との関係を維持。特にオンラインイベントやソーシャルメディアを通じて、ブランドの魅力をアピールし続ける。

2021年
ロベルタ・ディ・カメリーノは、クラシックアイテムの復刻とともに、若い世代をターゲットにした新しいデザインラインを展開。クラフツマンシップの伝統を守りながらも、現代的なファッションシーンに適応したコレクションを発表。

2023年
ロベルタ・ディ・カメリーノは、創業以来の伝統を尊重しつつ、革新的なデザインを取り入れたコレクションを発表。特に、ヴィンテージデザインと現代的なエレメントの融合が高く評価され、ブランドの再興が続く。また、サステナブルな素材の使用を推進し、環境に配慮したファッションのリーダーシップを強調。

2024年
ロベルタ・ディ・カメリーノは、クラシックなイタリアンラグジュアリーブランドとしての地位を強化しつつ、次世代の消費者に向けた新しいコレクションを展開。特にデジタル技術やオンラインショッピングの活用を進め、グローバル市場での存在感をさらに拡大。サステナビリティとクラフツマンシップの融合を引き続き追求している。