起業のきっかけ<AntiqueとVintageとの出会い>
Antiqueとの出会いはカフェバーから
高校2年〜20歳頃まで、エスプレッソコーヒーを飲みに通っていたのをキッカケに、アルバイトしたのが、近所のイギリス・アンティークカフェバー「カフェ・ル・モンド」
看板横に1981 とあるので、出来立ての頃から通ってました。
当時としては本格的なアンティークカフェ(夜はバー)は珍しく(ましてや板橋区)マスターとママさんは、新婚旅行でイギリスから大量にアンティーク家具と、
100万円もするエスプレッソコーヒーマシーンを日本に持ってきて、細部にこだわったお洒落な店造りをしました。レジもAntiqueなのに無事に使えます。
当時にしては珍しい物ばかりなので、コアでトンがった人が集まってきました。
マスターはイギリスから軍用のレトロのバイクをついでのように買って乗っていました。
自分で手を加えオリジナリティを自慢し合うカスタムバイク好きが集まり(暴走族とは全く違う)夜みんなで走りに行くのが日課。そして「チャップリン」や「自転車泥棒」などの映画を店内に流していたので、映画好きなお客さんでいつも満員でした。
メインメニューは「闘牛士スパゲティ」で辛さが「2倍」〜「10倍」の唐辛子に挑戦するお客さん達。
最初は、美味しいエスプレッソコーヒーに惹かれて通っていた私は、そのうちに触れた事がないレトロやAntiqueの世界に惹き込まれてゆきます。
世界にたった1つの物を持つ
そして、ついバイトとして手伝ううちに、「闘牛士スパゲティ」が作れるようになり、最終的に調理師の資格を取ったお店です。
その時にマスターより直々にAntiqueのイロハを教わりました。
素材の良し悪し、年代によるデザインの違い、メンテナンスの方法、保管方法などなど。。直接触れる事の出来る空間にいました。
セルロイド、ブリキ、鉄、シルク、上質な木綿、本革、なめし革・・沢山の良い素材に触れさせて頂いた事も今に繋がります。
本物に触れる事はとても大事です。
そして世界でたった1つの物を持ち、大事にする世界に触れた私は、今度は代々木のフリーマーケットにも連れて行って貰って買い方のコツまで教えて貰いました。
⚠️私の車での買付けが便利という、かなーりチャッカリしてたマスターだった 笑
マスターから教えて貰った斬新な買い方や目利きのコツを今、まとめています!
➡️<マスターから教えて貰った目利きになるコツ>(加筆中)
代々木のフリーマーケットは、タケノコ族が踊っていたその隅で密かに始まっていたのでした。
トレンドに乗せられる事に少し飽きて嫌気がさしてきた私は、古き良き物に惹かれ、自分なりのファッションや素材の良さ、希少価値の上がる逸品ものに目覚めました。
なんでも鑑定団の北原氏へ
数年後、目利きで先見の目を持つマスターは、早々にスタッフに店を売り、古本の世界に転業。
それまで日本で集めて店内に飾ってあったレトロな玩具のコレクションは「なんでも鑑定団」の鑑定士、常連でもあった北原 照久氏の元へ渡りました。
1986年4月、横浜山手に「ブリキのおもちゃ博物館」を開館した時にマスターのコレクションが並んだのです。 ▶️北原コレクション
*北原氏は何度も店に来てマスターに譲ってくれるよう懇願しているのを見かけました。
北原氏の自己紹介に「古いおもちゃや広告物や当時は殆どの人が見向きもしないモノに魅力を見いだし、ありったけの情熱と愛情を注ぎ続けるその生き方。」とありますが、まさに、マスターもそんな感じの人でした(笑
サステナブル
高卒で働いた会社員生活の1年間。
▶️起業のきっかけ<初代前レースクイーン?>
ライダーになる夢は、教習所でバイクを起こせず、そのため免許が取れず、夢破れ😭
スピードというトレンドを追い求める事をそこで潔く諦めました。
この時点から正反対のAntiqueの世界に180度の方向転換をします。
*一緒にファッショントレンドを追い求めてた仲間は、その後、マハラジャ、ジュリアナ東京に行きました(笑 その内の一人がバイヤーとして後に登場〜🎶
未来より過去へ。新しい物から古い物へ。古いけれど新しい世界へ。
アンティークカフェバーのマスターの影響が大きかったと思います。
サステナブルという言葉が登場する前に、環境への配慮も感じていました。トレンドを追い求める大量生産、大量消費の環境への疑問から、古い物を大切にするエコに目覚め、古き良き物に方向転換したのです。、
アメリカで偶然「Vintage」と出会う。
大好きなAntiqueがあるヨーロッパは、円安でなかなか行けないので、少し円高になった、アメリカに行く事を選びました。
アメリカで、ミラクルを起こして、Antiqueより歴史が浅いけれど、手に入る値段で買える個性的な「Vintage」と出会います。
▶️起業のきっかけ<そして私はバイヤーになった!??>
*Antiqueは一般的に100年を超える骨董的な物ですが、Vintageはそれを超えない、戦後作られた大量生産品ではない個性的であり、丁寧な作りと上質な素材の逸品を言います。
1人で運転して訪れたローズボールフリーマーケットや、お洒落な西海岸の古着屋たち。
そこで出会ったオールドグッチ❣️
そこには、戦後の貧しかった日本人の知らない50年代から70年代の、アメリカの豊かで豪華な時代のファッションがありました。
戦勝国ならではの華やかなファッションやインテリア達。
それらVintageのアイテムは個性的であり、他の人とは異なるオリジナルなスタイルを作り出すことができます。
そして、ひとつひとつが巨大な市場の中で、宝探しのように見つけたVintageアイテムには独自のストーリーとエネルギーが宿っていて、心を打たれました。
そこからは、アメリカで仕入れた品物を、日本のフリーマーケットで売ったり、古着屋に卸すというバイヤー業が自分の仕事になっていきます。
そして何度も行くうちに、海外では新品よりも古い物に重きを起き、Antique、Vintageの文化が当たり前のように人々の生活に根付いている事に気づきます。
アメリカ、そしてヨーロッパでは、お洒落な人ほど、古い物を愛しているんです。
特にヨーロッパでは歴史を重んじている国なので、古ければ古いほど、車もお高いし、泊まるホテル代も、、新築より格段に高い。 歴史は重いのです。
1337年建設の由緒ある宮殿内の、GucciMuseo ↓
*Rococoのお品はMuseoに寄贈されました→詳細
Vintageの持つ魅力を皆様と
バイヤーの経験を通じて、Antique、Vintageの持つ魅力を日本に伝えて共有したいという強い思いが生まれ、、
下北沢に 自分で古着ショップを持ったのは、その翌年の1987年。
▶️初めての古着屋は可愛い!ダサカワ!ミニスカの発祥の地となる。
その後、下北沢と高円寺に色々なテーマを持つ古着を中心とするVintageShopを次々と運営しました。
そしてDCブランドもアメカジ(アメリカンカジュアル)もロカビリーも、スケーターも森ガールな店も展開してきましたが、、
2002s繊研新聞
目まぐるしく変わる流行を目の前で見てきて、原点に戻りました。
年を重ねて、色々なファッションを見て最終的に辿り着いたのは、、。
古き良きVintageの中でも、オールドグッチを初めとするハイブランド品。
当時、欲しくても高価過ぎてあまり買えなかった憧れのワンランク上のハイブランド達です。
ここまで来ると、毎年着ても飽きませんし、特にバッグは季節も関係ありません。
100年前のAntiqueとなると、なかなか生き残っていないので、それはインテリアとして集めるとして。
(Rococoの照明は、100年を超えるmullerのシャンデリアやガレ。シャガールの絵もございます)
▶️オールドグッチとシャガールの融合
50~80年代のVintageファッションには、戦後の豊かな華があり、個性があります。
中でもヨーロッパのハイブランドのVintage品は、上質な素材を使い、職人さんが1点1点作り上げた、風合いを持ち合わせています。
だからトレンドに振り回されず娘の世代まで伝える事が出来ます。
次世代まで引き継がれていく、、それがVintageの良さと価値です。
▶️owner Yumiヒストリー
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